国によって違う医療事情と薬剤師の娘へ思うこと

20代から30代にかけてアメリカ合衆国を初めとして、イギリス、東南アジアと数カ国でのサラリーマン生活送ってきましたが、少なくとも私が知る限りにおいては日本ほどユルユルに半端な医療保険制度の国はないと思います。そして結論を先に言ってしまえば、人口が数千万人以上の大規模な国の中では日本の医療保険制度はおそらく最良の部類でしょう。(中東クエートや東南アジアのブルネイなど人口規模が小さくて資源にアドバンテージがあり、国家財政にかなりの余裕があるような国は除きます)

まずアメリカは、にわかには信じられないほど医療に関しては残酷な国です。日本で旅行保険に入って観光で訪れているような全額が他社負担ならともかく、旅行にしろビジネスにしろ保険未加入で個人的に長期間滞在するのならば医療に関してはアメリカは先進国中で最悪の国です。借金未払の50%以上に医療の支払いが関係していると言われる国ですから、日本で言ったら中流層の一般の人たちでも盲腸や肺炎の入院で破産するというのが日常茶飯事で、笑い事ではなく発作を持っている方などは、救急車で運ばれた場合に日本よりも1桁多い治療費と入院費を請求されるので観光旅行にすら訪れてはいけない国です。

さて、医療費請求に関しては薬代の一部を除いては基本的に無料であるというイギリスについてですが、実は無料で治療が受けられるのは国公立の機関で規定内の治療を受けた場合だけで、私立の病院で日本における保険治療レベルの診察を受けた場合は一般的に日本よりも高い治療費を請求されます。無料診療を受けた場合、特に産婦人科などは分娩は病気ではないという建前のもと(確かにある意味正論ではありますが)入院した場合でも患者の意思とは無関係に1日か2日で退院というのが一般的です。とはいうものの現実的にはお金が全くない人でもとにもかくにも治療を受けられることはできるわけですからアメリカの制度よりは遥かに安心感はあります。

この二つの国と比べると日本の保険医療制度は、高額になった場合の免除部分など難解でよく分からない部分もあるものの、元々の正規の医療費が英米に比べて安い上に、1割から3割の自己負担でほぼ最先端の治療が受けられるという点でとても優れていると言わざるを得ません。

年齢や収入によって事細かく支払い率などが変わってくる日本の保険制度にも批判が多くありますが、きめ細やかな医療サービスをするためにはやむを得ない部分もあるのだと思います。一方で、どの国であっても医師や看護師、薬剤師にとっては命を扱う仕事であるということに違いはありません。ストレスの溜まる大変な職場ではありますが、しっかり頑張って欲しいと思います。私の娘も薬剤師ですが、責任感を持って頑張ってほしいと思います。<<薬剤師 求人 品川区>>